はじめに

火葬を終えたあと、遺骨をどうするかという問いが残った。納骨する、庭に埋める、手元に残す。いくつかの選択肢があることは何となく知っていたけれど、実際に「手元供養」という形を選ぶまでには、思っていたよりも長く迷う時間があった。

この記事は、その迷いの中で私が実際に手元供養という選択をし、あとから種類や価格帯を調べて整理した内容をまとめたものだ。手元供養が他の供養の形より優れているという話ではない。あくまで、私が選んだ一つの形として、比較検討した過程を書いておきたいと思う。

体験

私が比較検討したときの話

収骨を終えたとき、骨壺は手元にあった。けれど、それをどこにどう置いておくのか、その先のことまでは決めていなかった。納骨堂に預ける、庭に埋める、そのまま骨壺で置いておく。どれも「間違い」ではないはずなのに、どれか一つを選ぶことに、なぜかとても時間がかかった。

最初に迷ったのは、置き場所のことだった。骨壺のまま部屋に置いておくことに、正直なところ少し戸惑いがあった。日々の暮らしの中に、そのままの形であり続けることが、自分にとって支えになるのか、それとも見るたびに苦しくなるのか、実際にやってみるまで分からなかった。

家族と話し合う中で、遺骨の一部だけを手元に残し、形を変えて日常の中に置いておくという方法があることを知った。ミニ骨壺という小さな入れ物があること、遺骨を加工してアクセサリーのような形にできること、そうした選択肢を初めて具体的に調べ始めたのはこのときだった。

調べ始めてすぐに感じたのは、想像していたより種類が多いということだった。骨壺のまま置いておく方法だけでなく、写真立てとセットになったもの、指輪やペンダントのように身につけられるもの、仏壇のような小さな祭壇にするものまで、形も価格帯もさまざまだった。何を基準に選べばいいのか分からないまま、いくつものサイトを見比べていたことを覚えている。デザインの好みで選んでいいのか、それとも供養としての意味合いを重視すべきなのか、正直なところ最後まで明確な基準は持てなかった。

今の私なら: 骨壺をどう置くか、どんな形で残すかということに、もっと早く選択肢の幅を知っておいてもよかったと思う。ただ、当時の自分に、それを冷静に調べる余裕があったかどうかは分からない。

結局、私が選んだのは、小さな骨壺と写真を並べて置く形だった。すべての遺骨を手元に置いたわけではなく、一部は別の形で見送っている。この選び方が誰にとっても正しいとは思わないし、今でも「これでよかったのか」と考えることがある。それでも、骨壺だけがぽつんとあった頃よりは、今の形の方が自分には合っていると感じている。

選ぶときに考えておきたいこと

種類を調べていくうちに感じたのは、手元供養には「これが正しい」という決まった形がないということだった。骨壺のまま置いておく人もいれば、アクセサリーにする人もいる。遺骨の一部だけを手元に残し、残りは納骨するという人もいる。どれか一つが他より優れているということではなく、それぞれが自分たちの暮らしや気持ちに合わせて選んでいるだけなのだと思う。

手元供養を選んだからといって、それをずっと続けなければならないという決まりもないようだった。しばらく手元に置いたあとで、あらためて納骨堂やお墓に納めるという選択肢もある。今の気持ちに区切りをつける方法として、いつか手元供養以外の形に変えることも十分にありえる話だと感じている。期限や正解があるわけではなく、そのときどきで気持ちに合った形を選び直してもよいのだと、今は思っている。

価格の面でも、無理に高価なものを選ぶ必要はないと感じている。ミニ骨壺のように比較的手が届きやすい価格帯のものもあれば、素材や仕様によって数万円、場合によってはそれ以上になるものもある。金額の高さと、その人にとっての大切さは別のものだと思う。予算に合わせて選んだからといって、気持ちが軽いということにはならないはずだ。

また、複数の種類を組み合わせて使っている人もいるようだった。ミニ骨壺は自宅に置き、遺骨の一部だけをペンダントにして日常的に身につける、というように、一つの種類に絞らなくてもよいという考え方もある。どこまでを手元に残し、どこからを別の形にするか、その配分も含めて自由に決めてよいのだと思う。

おわりに

手元供養の種類と価格帯について、私が比較検討したときの経験と、あとから調べて分かったことを整理してきた。ここに書いた情報がすべてではないし、価格や取り扱いは販売元によって変わっていく。それでも、種類の幅を知っておくことは、迷っている誰かにとって少しの助けになるはずだと感じている。

骨壺をどこに置くか、どんな形で残すか。その答えは、急いで一つに決めなくてもいいのだと思う。今の気持ちに合う形を、そのときどきで選び直していってかまわないはずだ。

一人で抱え込まないために

ここに書いたのは、あくまで私自身の体験に基づく一つの記録であり、医学的な診断や治療法を示すものではありません。 もし当てはまるようであれば、無理をせずに、下記のような窓口にも相談してみてください。

  • 動物の体調や医療的な疑問がある場合:かかりつけの獣医師、または地域の獣医師会
  • 強い落ち込みや不眠が続く場合:公認心理師・臨床心理士などによる専門のカウンセリング機関
  • 心身のつらさが強いと感じる場合:お住まいの自治体の精神保健福祉相談窓口など、公的な相談機関

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